バッチ処理とは
ODIPは、企業システムにおいて必要なさまざまな領域で利用されることを想定し提供されています。そのなかでも企業情報システムに必要不可欠なバッチ処理での利用が豊富です。
バッチ処理とは、コンピュータシステムを活用し、あらかじめ定めたデータに対して事前に定めた処理をプログラム化して一度に処理することです。一般的にバッチ処理の反対語として、リアルタイム処理がありますが、近年コンピュータシステムの高度な発展により その境はなくなりつつあります。
バッチ処理の利点
- 大量の定型処理を効率的に実行可能
- コンピュータリソースを最大限に活用可能
- 処理実行時間を任意の時間に設定可能(夜間や祝日に実行など)
- 人的ミスを排除(コンピュータが正確に処理を実行)
バッチ処理の欠点
- ビッグデータなどデータ量増加にともない処理が終了しない場合がある
- バッチ処理のためのスクリプトやプログラムが複雑化
- プログラムが属人化して作成されるためメンテナンスがしにくい
大規模バッチ処理システムとしてのODIP
ODIPは、バッチ処理の欠点を補いバッチ処理を統合的に管理するソリューションを提供します。特に大規模なバッチ処理にその効果を発揮します。膨大なプログラミング開発を排除してノンプログラミングを実現するほか設計ツールを利用するために担当者変更があっても設計ツールが標準化されているため瞬時に処理内容を理解することが可能です。
また、大規模バッチ処理に必要不可欠な運用機能も標準で用意されるため、どんなに複雑なバッチ処理にも対応可能です。
大規模バッチ処理に必要な運用機能をすべて搭載
- 処理基準日の管理、業務毎のカレンダーの管理、業務毎の期管理を備えています。
- サイクリック処理を自動的に構成いたします。例えば、本日作成したデータを翌日のインプットに使用するケースなど、サイクリック処理フローを自動的に構成いたします。
- リカバー処理を自動的に構成し処理フローに反映いたします。
- 再度処理を行なうことを鑑みて処理によって失われるデータを事前に保存し、再処理時には、処理前の状態に戻してから再処理が行なわれるよう処理フローを構成します。
- 処理の順番を管理し実行するJOBネット管理機能やJOBログ管理機能を備えています。一方で、他のJOBネット製品からコマンドラインで連携が可能です。単なる連携ではなく基準日の連携や、処理結果の状態コードの連携を備えています。
- 簡単に実行できるテスト機能を備えています。単体テストおよび一定のJOBフローを実行するテストが簡単にできる機能を備えています。これによって、テスト作業の省力化を実現いたします。