バッチ処理

バッチシステムとリアルタイムシステムの違い

今回はバッチシステムとリアルタイムシステムの違い、言い換えれば「バッチ処理」と「リアルタイム処理」の違いについて解説します。

これらのシステムは、業務アプリケーションなどが扱うデータをどのように処理するかを決めています。単純に言えばバッチシステムは「まとめて処理」、リアルタイムシステムは「その場で処理」です。

バッチ(Batch)とは本来「束、群れ」という意味があり、データ処理においては「予め定義したファイルや手順に従って処理をする方法」です。それに対してリアルタイム処理は「要求されたデータに対してその場で処理をする方法」となります。これだけでもバッチシステムとリアルタイムシステムの違いは明白です。

それぞれの処理が適用されるシーン

では、バッチ処理とリアルタイム処理は実際にどういったシーンで活用されているのでしょうか?

バッチ処理は主に「即時性の低いデータ処理」において利用されます。最も身近な例でいえばパソコン起動時にバッチシステムは利用されています。パソコンを起動するときは、環境構築や自動設定ならびに常駐アプリケーションの起動などが内部で処理されています。これらの処理は、予め定義されたファイルや手順に従ってバッチ処理されています。

Windowsが提供するコマンドベースのOS操作アプリケーションである、コマンドプロンプトやPowerShellにおいても、複数のコマンドを一つのファイルにまとめて実行することをバッチ処理と呼びます。

リアルタイム処理はというと、「即時性の高いデータ処理」にて利用されるのが一般的です。たとえば財務会計システムは、当日入力した売上データや経費データなどはその場でシステムに反映され、リアルタイムでデータを確認できる状態を保たなければなりません。こうしたシーンにおいてはバッチ処理よりリアルタイム処理の方が優位です。

このように、バッチ処理とリアルタイム処理は適用されるシーンがまったく違います。ただし、一つのシステムの中でバッチ処理とリアルタイム処理が並行している場合もあり、2つの処理方法が互いを補助する役割もあるのです。

 

バッチ処理とリアルタイム処理のメリットデメリット

バッチ処理

≪メリット≫

バッチ処理最大のメリットは、時間や場所を問わず大量のデータを一括で処理できることにあります。一定期間内に集計したデータを、予め定義したファイルや手順に従って処理します。当然処理時間の設定も可能なため、業務アプリケーションが稼働していない夜間のうちにバッチ処理を行うことも可能です。ちなみにこれを俗に「夜間バッチ」と呼びます。さらに大量のデータの場合、オペレータが一つひとつ処理するのは非現実的であるため、バッチ処理を活用することで効率良く処理が行えます。

もう一つのメリットはコンピュータリソースを最大限に活用しつつ、ヒューマンエラーを排除することです。ITシステムを支えるインフラ、特にサーバはせの性能の20%も引き出せていない場合がほとんどです。

サーバ高性能化によって、その上で稼働するアプリケーションに対してオーバースペックとなっているケースが多くあります。そんな時は、バッチ処理を実行することでサーバリソースを最大限に使い、大量のデータを一括で処理できます。

大量のデータはプログラムによって処理されるため、ヒューマンエラーを排除することで生産性も上がります。

 

≪デメリット≫

バッチ処理のデメリットおよび注意点は「プログラムのブラックボックス化」です。多くのバッチ処理は担当情報システムが独自にプログラムを組んで実行しているため、プログラムの全容が担当者にしか分からないというケースが多々あります。万が一担当者が退職してしまえば、バッチ処理のプログラムは完全にブラックボックス化してしまい、問題が起こった際は対処に苦慮するでしょう。

もう一つのデメリットはデータ処理の遅延です。ビッグデータ分析が盛んになったことで、一企業が扱うデータ量が日増しに多くなっています。つまりバッチ処理に回るデータが多くなることで、これまで以上に処理時間がかかり、最悪の場合朝になってもバッチ処理が完了しないから業務アプリケーションが動かないというケースもあります。

 

リアルタイム処理

≪メリット≫

リアルタイム処理のメリットは「即時性の高いデータ処理に優位」という点です。たとえば売上データや在庫データ、生産データなどは即時性が非常に高く、常に最新の情報を取得できる状態を維持しなければなりません。そうしないと経営情報をもとに意思決定が下せないため、ビジネスは停滞してしまいます。

 

そうしたシーンやシステムに対しリアルタイム処理なら、常に最新の情報を提供でき、迅速な経営意思決定を促します。

 

≪デメリット≫

デメリットは一度に大量のデータを処理できない点です。技術の進歩によって、リアルタイム処理でもある程度多くのデータを処理できるようにはなりました。しかし、バッチ処理に比べるとやはり大量のデータ処理には向かない特性があります。

 

バッチシステムは有効か?

たまに「バッチ処理およびバッチシステムはもう不要、リアルタイム処理の時代だ」という意見を見聞きします。しかし正しくは、「バッチシステムだけでデータを処理する時代は終わった」であり、バッチシステムが不要になったわけではありません。むしろ、ビッグデータ分析やクラウドコンピューティングによって爆発的に増加したデータを処理するためには、バッチシステムは絶対的に必要です。

あるいは、大規模なシステム開発において開発工数を大幅に削減するために、バッチシステムは活躍します。バッチシステムとはいわば「人が一つひとつ行わなくてもよい定型作業をプログラムで定義して自動化するためのシステム」です。システム開発においてそうした定型作業は多いため、バッチシステムを用いることで大幅な工数削減になります。

インテリジェントモデルが提供する「ODIP(オーディップ)」は、大規模なデータもスピーディに処理し、開発工数を削減する大規模バッチ処理システムの一つです。複雑かつ大規模なバッチ処理もGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)で定義でき、誰もが等しくプログラムを理解できます。

そのため、担当者ごとにプログラムがブラックボックス化することなく、各プログラムを会社の資産として管理できるのも大規模バッチ処理システムとして優れた点です。

この他にもODIPは様々な特徴を持ち、あらゆるシーンで大規模バッチ処理や開発工数削減を支援します。気になる方は「ODIP製品の機能詳細」(https://www.imkk.jp/product/function)をご覧ください。

 

まとめ

いかがでしょうか?今回はバッチシステムとリアルタイムシステム、およびバッチ処理とリアルタイム処理の違いについて解説しました。現在では、バッチシステムとリアルタイムシステムの2つを並行させ、シーンに応じて処理を変えるビジネスが当たり前です。その中でもバッチシステムは非常に重要な部分を担っているため、高性能なバッチシステムの導入をおすすめします。

「ODIP」による品質向上とコスト削減効果とは

「ODIP」による品質向上とコスト削減効果とは
株式会社レイヤーズ・コンサルティング様は、超高速開発ツール「ODIP(オーディップ)」を用いて、大規模バッチシステムの再構築を成功させました。大規模システムにおける超高速開発ツールの適用事例は少ないですが、同社は、どのようにプロジェクトを成功に導いたのでしょうか。

本資料ではプロジェクトを成功に導いたポイントと成果をご紹介します。

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