バッチ処理

バッチ処理に向いている言語、向いていない言語。そもそも言語は不要?

今回はバッチ処理を実装するにあたって向いている言語と向いていない言語についてご紹介します。 大規模なシステムを構築するにあたって、データをまとめて整理するためのバッチ処理は欠かせません。膨大なデータを処理する際はパフォーマンスを多く消費するため、日中に処理してしまうとシステムへの影響が大きく業務がスムーズに進みません。そこでバッチ処理を実装し、業務時間外などに膨大なデータの処理を行うというわけです。
このバッチ処理を実装するためには専用のプログラムを構築するわけですが、プログラミング言語によって得手不得手があります。ここでは次の言語の特徴について解説していきます。

  1. Java
  2. PHP
  3. JavaScript
  4. Ruby
  5. C#
  6. C++
  7. Python
  8. C

以上の言語はソースコード共有サービスのGitHubにてよく使用されている言語です。それでは順にその特徴をご紹介します。

8個のプログラミング言語の特徴

①Java

Javaは現在最も需要が高い言語でしょう。一言でいえば「何でもできる」言語です。オブジェクト指向を用いた代表的な言語であり、業務システムの構築だったりスマートフォンアプリの作成だったり本当に何でもできる言語になります。その点で言えばバッチ処理に適した言語の一つでもあります。
Javaの特徴はエミュレータや実機を使ってすぐにその動作を確認できることです。バッチ処理は大規模なデータ処理なのでプログラムに少しのミスがあると、それだけで大きなトラブルに発展します。Javaなら動作を確認しつつ開発できるため、正確なプログラムを構築できます。
ただし自由度はそこまで高くないため、複雑なバッチ処理には適さないでしょう。

②PHP

PHPは主にWebサイトやECサイトの構築に使用される言語です。あるいはWebゲームなどでも活用され、開発時間が短めなのでWeb業界でよく利用されています。オープンソース製品が多いことも特徴であり、コストをかけずに構築できるというメリットがあります。
ただしWeb分野以外での実績はほとんどなく、汎用性が低いため大規模システムのバッチ処理には使用できません。

③JavaScript

PHP同様にWeb業界で広く使用されている言語です。Webサイト上で作動するプログラムが作成でき、「スクリプト」とは簡易的な実行プログラムを指します。たとえばWebサイト上にSNSとの連携機能やログイン機能を実装する場合などにこのJavaScriptを活用します。
プログラミングの自由度は高い反面不具合が出やすかったり、ブラウザによって動作が変化するといった問題があります。

④Ruby

簡単なWebサービスから大規模システムの開発までできる自由度の高い言語です。クックパッドやTwitter、自治体向け業務システムなど幅広く活用されています。日本人開発者のまつもとゆきひろ氏によって開発されたオブジェクト指向の言語であり、手早く書けてすぐに動かせるため、バグ対応の迅速性を高められます。インタプリタ言語といってコンパイラを使用しないので、実行速度が遅くなる傾向があります。
自由度が高いためバッチ処理にも適している言語ですが、自由度の高さゆえにチームで開発する際はルールを定義しておくことが大切です。

⑤C#

パソコンやサーバー用のプログラム作成によく使用される言語です。ゲームやアプリケーション開発でも幅広く使用されています。Javaと文法が似ているのでJavaエンジニアが取得しやすい言語でもあります。 比較的自由度は高い言語ですが、ゲームやアプリケーション開発中心に利用されるのでバッチ処理に使用されることは少ないでしょう。

⑥C++

C言語を拡張したもので消費者向けゲームから生産性向上ソフトエア、ロボット工学や電化製品への組み込みなど幅広い開発使用されています。基本的にはC言語と同じ文法であり、大抵の言語を適用できます。 かなり自由度が高いので大規模なバッチ処理にも適した言語です。ただし、環境に依存するためOSが変わるとソースコードの大改修が必要になります。

⑦Python

日本ではあまり使用されていませんが、海外では主流の言語の一つです。Webアプリケーションやデスクトップアプリケーションなどの開発が可能で、それ以外にも理工学や統計分析などのツールにも使用されています。データ分析といえばPythonに任せることが多いでしょう。機械学習などAI分野でも幅広く使用されています。

⑧C

様々な言語の元になっており元祖プログラミング言語と呼べるものです。古くから存在しますが、現在でも開発が続いています。C言語ではすべて記述した通りに動くので、重度が高い言語です。そのため大規模バッチ処理でも広く使用されています。コンパイラ型といって処理速度が速いのも特徴です。ただしOSに依存するので環境が変わると大規模な改修が必要です。
いかがでしょうか?一口にプログラミング言語といっても実に様々な種類があるため、言語によって得手不得手があります。大切なのはバッチ処理に適した言語を選択し、その言語の特徴を理解した上で実装することでしょう。

バッチ処理にプログラミングは不要になる?

バッチ処理とは正確に言うと、「予め定めたデータに対して一定の処理を一度に実行するプログラム」のことです。つまり数あるプログラムを一束(バッチ)にして処理する方法を指します。一般的にバッチ処理を実装するためにはプログラミングが必要です。ただし、「ODIP(オーディップ)」というソリューションを活用すればバッチ処理の実装にプログラミングは不要になります。

ODIPはインテリジェントモデルが提供する超高速開発ツールおよび大規模バッチ処理システムです。GUI(グラフィカルインターフェース)を採用した設計ツールでソースコードを生成するため、プログラミング言語を用いて処理を記述する必要がありません。直感的な操作によってプログラムを作成するだけです。10人月分の作業もたった数分で完了するようになります。

ODIPをバッチ処理やシステム開発に用いる利点は他にもあります。それはプログラムの可読性や保守性を確保することです。GUIベースでプログラムを記述するため、担当者によって記述方法が違ったり処理手順が異なることはありません。なので担当者が変更になってもプログラムの処理手順を瞬時に理解し、継続しが保守が可能になります。

大規模バッチ処理やシステム開発の現場ではソースコードが属人化してしまい、後継の担当者への負担が大きくなるという問題が多々発生します。もちろん担当者だけの問題ではなく、システムの保守運用において企業にとっても大問題です。ODIPを採用すればこうした問題は瞬時に解決され、可読性や保守性が確保されたシステムが完成します。

バッチ処理にどの言語を採用するか?で悩むのではなく、バッチ処理にノンプログラミング環境の採用をぜひご検討ください。

10人月分の作業も数分で完了可能なバッチシステムとは

10人月分の作業も数分で完了可能なバッチシステムとは
大規模バッチ処理システムに課題を抱える企業は少なくありません。特にシステムの肥大化による開発生産性の低下は大きな問題です。それを解消するのが、インテリジェント・モデルの開発支援ソリューション「ODIP(オーディップ)」です。

大規模バッチ処理システム開発に求められる「飛躍的な生産性の向上」「システムの肥大化防止」「見える化」「高品質、高性能」という4つの要件に対応し、すでに大手金融機関のミッションクリティカルなシステムにも採用されています。

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